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臨床工学科

臨床工学技士について

近年、高度な医療技術の進歩とともに高度・複雑化しており、多種多様な医療機器が使用されるようになりました。これらの医療機器は操作及び保守点検が適切に実施されなければ、安全で有効的な医療を行うことが難しくなります。
そのため、1987年に「医師の指示の下、生命維持管理装置の操作及び保守点検を行うことを業とする者」とする臨床工学技士法が国家資格として制定されました。
臨床工学技士はCE(Clinical Engineer)と呼ばれ、厚生労働省認定の国家資格です。また、医師の指示の下に、血液浄化装置、人工心肺装置、人工呼吸器等の生命維持管理装置の操作及び保守点検を行うことを仕事とし、医療機器の進歩に伴い、医学的、工学的な知識を持つ専門職が必要となったためにつくられた医療職です。
今後、益々増大する医療機器の安全確保と有効性維持の担い手として、チーム医療に貢献しています。

臨床工学科の紹介

当科は2012年4月の透析センター開設に伴い、臨床工学科を設立しました。
当科の臨床工学技士は、診療上必要とする医療技術の提供を行う『診療支援業務』、医療機器の保守点検管理及び、運営マネージメントを行う『医療機器管理業務』の業務を主軸にしています。現在は、3名の臨床工学技士が各業務に就いています。
当科の理念は、臨床工学技士として安心と信頼の下に「安全かつ、質の高い」医療技術を臨床の場に提供し、チーム医療の一端を担うことです。
そのためにも、業務に必要な知識や技術を修得し、積極的に各種認定資格の取得を目指しています。

血液浄化業務

透析センターにおいて、透析器材の準備,プライミング,透析液の検査,シャント穿刺,脱血,透析中の点検、返血業務などを行っています。
また、検査データに基づいたダイアライザや抗凝固剤の提案,透析装置やRO(水処理)装置の保守点検,透析液・透析用水の水質管理など定期的に実施し、安全でより良い透析治療を提供できるように業務を行っています。
現在は透析センターでの透析業務を主体としていますが、臨床業務としては血漿交換療法(単純血漿交換療法/PE,血漿吸着療法/PP,二重膜濾過血漿交換療法/DFPP),血液吸着療法(白血球除去療法/L-CAP・G-CAP,エンドトキシン吸着療法/PMX-HA,胸水・腹水濾過濃縮再静注法/CART,持続腎代替療法/CRRT(持続血液濾過透析/CHDF)など、多岐にわたる血液浄化療法にも対応可能です。

人工呼吸療法業務

生命維持管理装置である人工呼吸器がいつでも安全・安心に使用できるように、モードの設定やアドバイス、セッティング時の立会い、保守点検・管理業務などを行っています。

医療機器管理業務

病棟および外来で使用される医療機器(輸液ポンプ・シリンジポンプなど)および、様々な医療機器・医療設備の保守点検・管理業務やトラブル対応などを行っています。
また、 医療事故を防止するため、医療機器安全管理責任者と連携し、また安全管理委員の一員として活動することによって、安全で質の高い医療機器を提供しています。

取得している学会認定制度

認定資格
取得人数
透析技術認定士
2名
医療情報機器コミュニケーター(MDIC)
1名
ME2種技術実力検定認定
5名
第1種消化器内視鏡技師
1名
小腸カプセル内視鏡読影技師
1名
大腸カプセル内視鏡読影技師
1名
医療情報技師
1名
日本アフェレシス学会認定技士
1名

参画している院内専門委員会

院内の主要な委員会に所属し、立案や意見を述べています。
・安全管理委員会
・病院向上委員会
・医療ガス安全管理委員会
・透析機器安全管理委員会

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