自家がんワクチンについて ~最先端の免疫療法~
がん(悪性腫瘍)という病気の治癒には、まず手術による癌病巣の摘出が必須になります。また、手術と併用して放射線療法や化学療法といった治療方法が挙げられます。しかしこれらの治療方法では、治療が成功しない場合や成功してもその副作用により、逆に患者様の生活に大きな影響を与える可能性があります。
自家がんワクチン療法は、既存の治療方法とは異なり患者様自身のがん細胞に対する免疫力を増強してがん細胞を撲滅させようとする治療法です。手術で摘出した患者様自身のがん組織を使って体内で活性化した免疫力でがん細胞に傷害を与える方法です。
自分自身の組織が材料になるため自家がんワクチンと言います。
自家がんワクチン療法の流れについて
1.手術した病院で組織を受け取る
自家がんワクチン療法をお受けになる場合には、現在かかっている主治医の先生に、患者様のがん組織(ホルマリン処理済 み、またはパラフィン包埋ブロックになっているがん組織)を提供いただけるかどうか、お問い合わせください。自家ガンワクチン作製には、がん組織1.5g以上が必要です。
2.提携医療機関で受診
まずはお電話にてご予約ください。①で受け取ったがん組織を持参の上、受診してください。この時自家がんワクチン療法の説明を受け、投与スケジュールを決めます。 相談のみの受診も可能です。
3.ワクチンの投与
投与スケジュールに従い、外来受診にてワクチン投与を受けます。ワクチンは1回に5カ所、上腕に皮内注射します。